AI(人工知能)は現在、多様な分野で急速に活用が進んでいますが、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックへの期待がされる中、2020年問題という言葉を聞くようになりました。AI(人工知能)のもたらす企業情勢と2020問題について調べていきましょう。
AI(人工知能)とは
AIは、Artificial intelligence(アーティフィッシャル・インテリジェンス)の頭文字を取った略語で、日本語では人工知能と訳されています。これは、コンピュータ上に人間の知能を再現したもので、そのための技術と説明されています。
学習し成長の可能性を持ち、教えたこと以上のことができる機械学習がAIの特徴といえます。
機械学習とは
データからコンピュータがパターンやルールを抽出する技術のことで、コンピュータが考えて、柔軟な対応ができるようになっています。
あるルールをコンピュータに教え、問が入力されれば答えが返ってきます。
本来コンピュータは、ルールにない質疑が入力されても応答しないものですが、機械学習の搭載されたコンピュータは、ルールにない入力に対しても、応答してくれるのです。
AI(人工知能)の仕組み
ルールにない問いに対して、コンピュータが答えを出すという仕組みの背景には、学習と推論というプロセスがあり、人間の頭脳も結論を出したり判断を下したりする前に、学習をする必要があります。
学習した情報を基に推論して答えを出します。コンピュータに実行させるには、大量の学習用データが必要になります。与えられたデータから特徴を抽出して推論を行って推論モデルを作り、新たなデータを当てはめて答えを導き出しているのです。
AI(人工知能)を搭載したロボット導入企業が増える
日本は、少子高齢化が進むなかで、働く人の減少率が大きく、労働者不足が懸念される企業では、AIやロボットの導入が働き手不足を乗り越えるための重要な手段といえます。
日本の労働力人口(15～64歳) が2020年は約322万人、2030年には約853万人、2040年には約1751万人にも減少していきます。
AIやロボットで人手不足を解消し、経済の生産性を大幅に高めるために期待されています。
団塊世代が定年を迎えた2012年以降は労働力人口の減少に加え、2017年以降は世界的な景気回復で輸出の増加が重なって、人手不足は深刻化しています。
企業の多くがAIやロボットで効率化に取り組むのは必然な流れであるといえます。
2020年に予想される様々な問題
日本は超少子高齢化時代を迎え、2008年の総人口は1億2808万人を境に減少に転じ、2016年8月の総人口は1億2700万人となっています。人口減少と年齢別人口のアンバランスさが大きく関わっています。
2020年に起こると予想される問題として、不動産、IT技術者の人材不足とAI技術革新による職業の排除、バブルと団塊ジュニア世代の不足、団塊世代が高齢時代を迎えることで社会保障費負担増、高齢者の死亡による人口減少社会などが挙げられます。
問題1. 不動産バブル崩壊
2020年をピークに人口は、減少に転じることが推計され、海外投資家がオリンピック終了後に物件を手放すことが予想されることから、オリンピック終了後は物件があまり不動産価格の暴落が起きることが予想されます。
問題2. IT技術人材不足とAIによる職業排除
オリンピック終了後の失業者、2020年を目標に様々な技術や研究開発がされる中、ロボットやAI（人工知能）の技術は大きく進歩しています。この技術シンポにより、人間の行う仕事が機械に代わり、仕事自体がなくなると予想されています。
問題3. バブルと団塊ジュニア世代に代わる人材不足
バブル景気真っ最中に就職活動をして、大量入社となった世代と第二次ベビーブームに生まれた世代の給与水準のピークや管理職の人材不足。
問題4. 団塊世代の社会保障費増大と人口減少社会到来
団塊世代の高齢化と高齢者の医療費や年金など社会保障費の増大と2020年には高齢化率が30％を超え、年間の出生者数の2倍ともいえる高齢者人口が減少の社会です。
問題の予測
AIを搭載したロボットを導入する大企業が、2018～2022年の5年間で2倍に増えていっても何ら不思議ではありませんし、予測はそれだけにとどまりません。
2018年以降の5年間で2倍、4倍、8倍、16倍、32倍と大企業への導入が進み、10年単位で経済に激変を及ぼす可能性が高いことになります。
AIの導入で人手不足の補いが、人手の不要になってしまう事態に陥らないかと懸念されることです。AIやロボットの普及が広まることによって、新たな雇用に頭脳労働の余剰人員が膨らみ、失業者の上昇が早くなることです。
又、少子高齢化、IT技術者の人材不足、社会保障費の増大、人口減少など2020年の様々な問題が待ち構えています。
まとめ
AI時代の到来に伴い、私たちはAIに取って代わられる存在では無く、AIを使いこなしていく知識と技術をもった存在へと、バージョンアップしていくことが求められているのです。
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