今までは数値化した情報として「構造化データ」が利用されてきましたが、そこに、さらに「SNS」などの進展と共に増えた「非構造化データ」が加わりました。近年では、身の回りのモノに付随した情報を収集した「IoT」という仕組みも加わり、世の中にあるデータの量や種類は増大していきました。それが「ビッグデータ」です。その多くのデータを分析するのに必要となるのが「AI」です。
リアルタイム性の高い膨大な「ビッグデータ」
「ビッグデータ」の分析をすることによって、「小売り」分野なら店舗レイアウトや人員配置、配置する商品を検討する需要予測に活用できます。このデータは、医療やマーケティング、交通などいろいろな分野に結びつき、人が扱える量を超える「ビッグデータ」となっています。
「ビッグデータ」の活用
現代社会で扱うデータは、数値や文字などのデータや音声や動画などのデータ、各種いろいろな機器やセンサーから発せられるデータなど、多岐にわたります。
それらの「ビッグデータ」は、量や種類が多いだけではなく、データが変化する頻度も多いのです。つまり、高頻度と大容量、そして非構造化データという組み合わせに対応するシステムとして「ビッグデータ」ができ、それを分析する「AI」との連携が必要になってきました。
「AI」による整理・分析
データを収集する目的は「分析」するためです。その分析結果をビジネスの貢献に繋げ、競争優位の獲得のため、過去、多くの企業はいろいろなデータを分析し経営に活かしてきました。
ビジネスは「マス」から「パーソナライズ」の時代へ
現代社会において情報を得る媒体は多様化し情報が溢れ、今までのようにすべての消費者を対象としたマスマーケティングだけでは、人の心に響かなくなってきています。
そのためこれからは、消費者1人1人に向けたマーケティングが必要となってくるはずです。これを「One to Oneマーケティング」と言いますが、言い換えると「パーソナライズ・マーケティング」とも言えるでしょう。
AIの活用が鍵を握る!!パーソナライズ・マーケティング
集められた「ビッグデータ」は分析され、1人1人の購買履歴などに基づいて最適な情報を提供する仕組み「パーソナライズ」が活用されるようになりました。
それによって、インターネットを見ている時にその人にあった広告が配信されたり、おすすめの商品やサービスのコンテンツを紹介したりします。現代のビジネス世界において、この新たな資源の活用方法が企業の競争力を高める重要な要素の1つとなりつつあります。
デジタル時代に求められる人材
デジタル時代の新しい資源である「ビッグデータ」や「AI」を、最大限活用するため技術開発の推進や人材基盤の確立は、とても重要になってくるはずです。
AIを活用する対象を選定して、システムデザインをするAIを設計したり作り出せる人材が必要となるでしょう。
まとめ
現代社会において、人工知能・AIは必要不可欠となりました。そのため、生活や仕事などいろいろな分野においてAIの活用が進んでいます。つまり「AI時代」の到来です。
AI時代の人材は、変化の速いデジタル時代においてアーキテクチャ・構造を設計する能力が求められます。そのような場面において、企画を発想し創造することなどが必要とされます。