会社や組織に属しない自由な契約で働く人をフリーランス(フリーランサー)と言います。フリーランスとして働いていても、意味や定義を聞かれるとうまく説明できないという方は多いのではないかと思います。今回は、フリーランスの定義について調べていきましょう。
フリーランスの定義
会社や団体に所属せずに、仕事に応じて自由に契約(自由契約者)する人のことをフリーランスと言います。職種はプログラマーやデザイナー、クリエイターなどがあり、ジャーナリスト、アナウンサー、俳優、カメラマン、評論家などマスメディア業界もフリーランサーとして働く人が沢山います。仕事別に契約を結ぶことで、自分の持っているスキルやアイディアを個人の価値として提供しています。
フリーランスと個人事業主の働き方の違い
フリーランスは働き方を指す言葉で、WEBデザイナーやIT系のプログラマー、カメラマン、イラストレーター、ライターや翻訳家などクリエイティブな仕事に多くみられる働き方です。
個人事業主は開業届出を税務署に提出することで、飲食店や小売店を経営している人、美容室を経営している人、税理士や会計士など事務所を開いている人など、個人で仕事を請け負う人など様々で、働き方の表現としてフリーランスを使い、働き方および雇用形態が違います。
フリーランスとノマドワーカー
ノマドワーカーとは、喫茶店やカフェ、コワーキングスペースなどWi-Fi環境でノートパソコンやタブレット型端末などを使って転々と働く場所を定めずに仕事をする人を指し、ノマドワーカーも企業に所属していない方が多く、働く場所を定めない人をノマドワーカーと言います。
【フリーランス】
個人事業主として企業に所属しないで働いている人
【ノマドワーカー】
個人事業主か会社員に関わらず、仕事場所を変えながら働いている人
アメリカと日本のフリーランスの違い
2015年にあったフリーランス事業者調査を参考にすると、日本ではエンジニアが全体の22%を占め一番多くなっています。次に、Webデザイナー、プログラマー、翻訳家、専門技術職となっています。
アメリカでは編集者や記者が一番多く、全体の29%で約3割を占めています。デザイナー、コピーライターなどの日本で人気の高いIT系は低く、アメリカと日本の違いが読み取れます。
アメリカのフリーランサーには仕事に一定の専門的な経験や知識が求められるので、自然とスキルや専門性を身に着けていきます。日本では馴染みのないマーケティングやビジネスマネージャーなどが、アメリカではフリーランスの仕事として普及しています。
アメリカと日本のフリーランスに相当する人数
アメリカと日本のフリーランスに相当する人数を見てみましょう。
アメリカではフリーランス労働者が人口の36%いる!
アメリカは日本に比べてフリーランス人口が多く、2017年の調査によるとアメリカ労働人口の36%約5,700万人になっています。このままの人口成長率で行くと、2027年にはアメリカ労働人口の大多数の人がフリーランスで占めるだろうと言われています。
日本のフリーランスはこれから!
日本もフリーランス人口は年々増えて、2017年版フリーランス実態調査によると、日本では約1,122万人がフリーランスとして働き、労働人口の約17%を占めています。日本のフリーランス人口は、アメリカと比べると少なくなりますが、これから益々増えていくと思われます。
まとめ
フリーランスでの生活は、正社員の様に安定した収入があるわけでもなく、個人の経験やスキルだけで仕事や収入を得るのは簡単なことではありません。そのため、派遣との両立で仕事を継続し、収入を確保する方もいます。自分らしさを活かした仕事がしたいと思ったら、
いろいろな働き方を検討する必要があるでしょう。