FireHD8(6)、テザリングを利用する


テザリングについて

プロローグ

○前提

通常、テザリングはアドホックな外出先での一時的なインターネット接続手段です。
動画等の閲覧が目的ならば、当然「モバイルルータ」を選択すべきです。
テザリングは「データ無制限」の契約がないと、定常的な手段としては使えません。

○背景

ここでは、スマホをルータ代わり(親機)に使用して、外出時にタブレット(子機)を外部接続する手段を紹介します。
※タブレットはSIMインタフェースがない、WiFiインタフェースのみの端末を想定しています。

○親機:Galaxy A21 SC-42A(サムスン社のスマホ)
○子機:FireHD8(アマゾン社のタブレット:FireHD8です)

○購入したアマゾンのFireHD8はSIMインタフェースがないので、外出時は、フリーWIFIがないと使えません。
○でもスマホ(Galaxy A21 SC-42A)には、テザリング機能があります。
○しかも、契約している携帯会社はドコモで、ドコモではテザリングを特別な契約なしに使用することが可能です。
○詰まるところ所、必要ならば、外出時に、スマホをルータ代わりにすれば、FireHD8もネットアクセスが可能となる訳です。
これは利用しないと!!!

図参考URL:テザリング(Tethering)

図参考URL:Tethering
WiFiテザリングのイメージ図:


【WiFiテザリング】

Bluetoothテザリングのイメージ図:(実はFireHD8では使用できませんでした)


【Bluethoothテザリング】

USBテザリングのイメージ図:(実はFireHD8では使用できませんでした)


【USBテザリング】

テザリングの種類

参考URLは:https://www.nojima.co.jp/support/koneta/55903/#:~:text=%E3%83%86%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E6%8E%A5%E7%B6%9A%E3%81%AB%E3%81%AF3,%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%AB%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

テザリングの接続方法は大きく「Wi-Fi接続」、「Bluetooth接続」、「USB接続」の3種類に分けられます。
それぞれのメリット・デメリットについて。

○テザリングの種類について

種類 メリット デメリット 備考
Wi-Fi接続 通信速度が速い
対応デバイスが豊富
複数のデバイスを同時に接続できる
別途ケーブルを用意する必要がない
バッテリー消費が激しい
複数デバイスを同時接続すると通信速度が落ちる
最も実用性の高い
Bluetooth接続 バッテリーの消費量が少ない
複数のデバイスを同時に接続できる
別途ケーブルを用意する必要がない
通信速度が遅いので大容量データの利用に不向き
接続先がBluetooth対応機器でなければいけない
実用性は低い
USB接続 Wi-Fi接続より通信速度が速い
電波の混雑の影響を受けにくく、安定性がある
スマートフォンを充電しながらテザリングできる
USBケーブルの持ち運びが必要
接続側のデバイスにUSBポートが搭載されている必要がある
同時に接続できるのは1台のみ
長時間インターネットを使う場合に、最適な方法

○大手キャリアのテザリングオプションについて

キャリア名 説明 補足説明 備考
ドコモ テザリングが無料で使える
特別な契約は不要
ドコモのスマートフォンでテザリングを使うためには、プロバイダの「spモード」に加入する必要があります。
spモードは月額料金:330円(税込)です。
au 「テザリングオプション」への加入が必要 契約しているプラン内容によっては無料となる 有料の場合、月額料金は550円
ソフトバンク 「テザリングオプション」への加入が必要 契約しているプラン内容によっては無料となる 有料の場合、月額料金は550円

○テザリングの注意事項について

○データ通信量がかかる
○バッテリーの消耗が激しい
○通話中は通信できない
○通信速度が不安定

○テザリングとモバイルルーターの違い
※別途モバイルルーターの契約が必要ですが、デザリングと比べると安定していて、
スマホのバッテリーやデータ量も気にせずに済みます。
「UQ WiMAX」や「Y!mobile」が有名ですね。

テザリング モバイルルーター
メリット 手軽にネットに接続できる
持ち物が少なくて済む
通信速度が安定している
データ使用量が多い
無制限のプランがあるところも
長時間使える
デメリット バッテリー消耗が激しい
データ使用量に注意が必要
通信が安定しない
有料の場合がある
別途契約が必要で料金がかかる
荷物が増える

WiFiテザリング

・少し混乱するかもしれませんが、通常のWifi環境は必要ありません。
・厳密に言うと、Wifi通信の「インフラストラクチャーモード」ではなく「アドホックモード」を使用します、
  その意味で通常のWiFi環境は必要ありません。
※アドホックモードを参照して下さい。

○親機の設定:Galaxy A21 SC-42A

「設定」「接続」「テザリング」~

○子機の設定:FireHD8

「設定」「インターネット」~

○親機で接続した子機を確認:Galaxy A21 SC-42A

「設定」「インターネット」~

Bluetoothテザリング

FireHD8はBluetooth接続ができなかったので、FireHD8の代わりにPCを使用して、Bluetoothデザリングの手順を確認します。

○親機の設定:Galaxy A21 SC-42A

「設定」「接続」「テザリング」~

○子機の設定:Windows10 DESKTOP-C9RUDDM
「設定」「インターネット」~

USBテザリング

FireHD8はUSBテザリング接続ができなかったので、FireHD8の代わりにPCを使用して、USBデザリングの手順を確認します。


※スマホとPCを接続する場合は、スマホに付属の充電ケーブルを使用することが可能です。
※スマホとタブレット(FireHD8)を接続する場合は、充電ケーブル+変換アダプタが必要になります。
※私の場合は、USB TYPE-AをUSB TYPECに変換するアダプタを購入しました(数百円程度)。
※繰り返しですが、FireHD8では「USBテザリング」はできませんでした。

○親機の設定:Galaxy A21 SC-42A

「設定」「接続」「テザリング」~

○子機の設定:Windows10 DESKTOP-C9RUDDM

右下の「タスクバー」~

テザリングの通信量について

参考URL:通信量の目安

使用方法 使用内容 使用通信量
ネット閲覧 Yahoo!トップページ閲覧 約 0.2MB
メール 300文字程度のテキストメール 約 0.005MB
LINE 音声通話(約1分) 約 0.3MB
アプリDL 50MBのアプリ 約 200MB
音楽DL 音楽1曲ダウンロード(約5分) 約 4MB
動画閲覧 YouTube(480p)約1時間 約 0.45GB
Amazon prime video(スマホ) 画質-中 約1時間 0.6 GB
Amazon prime video(スマホ) 画質-高 約1時間 1.8 GB
Amazon prime video(スマホ) 画質-最高 約1時間 5.8 GB

Amazon prime video(スマホ)を中画質で見ると、1ヶ月の契約通信量上限(1GB)を2時間で使用してしまうことになります。
やはりテザリングは、あくまでもアドホックな使い方と考えるべきでしょう。

まあ、「Kindle」「Audible」「PrimeVideo」(アマゾン関連)に関しては、WiFi環境で事前にダウンロードしておけば、ネット環境のない外出先でも、テザリングせずに楽しむことはできますが・・・。
※但し、再生時には各々に対応するアプリが必要です、残念ながら、Alexaは使えません!。

著者:志村佳昭(株式会社トリニタス 技術顧問)